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2022.05.26

2022.05.20 遺品整理の現場に密着!てきぱきと運び出す

  遺品整理の現場とはどんな雰囲気で、作業員の方たちはどういった手順で残された物を片づけていくのだろう…?そんな思いを持ち5月中旬、中国地方のある街の現場を訪れました。整理業者さんによると、集合住宅で孤独死をされた高齢男性宅といいます。

 □独特の匂い

2022.05.26 遺品整理の現場に密着!てきぱきと運び出す

 駅を降りて歩くこと数分。業者さんと落ち合い、片付けを行う一室に入りました。特殊清掃前ということもあり、独特の匂いが漂っています。ドアに掛かっていたカレンダーは今年1月のままだったので、その時期にお亡くなりになったのでしょうか。床を見ると無数の虫の死骸が転がっており、目を背けました。
 いくつかある部屋には細かいものを入れると100点以上の遺品がありました。マットレスやテレビ、テーブル、扇風機、食器…。居間とみられる部屋の壁にはシャツやジャケットなどが掛けてあります。思わず息を止めたのが冷蔵庫内にあった食材の撤去時。電気が止まっていたため腐っており、強烈な匂いが部屋中に立ち込めました。そうした厳しい状況の中でも4人の作業員の方はてきぱきと遺品を運び出していきます。大型のものは2人一組、それ以外のものは回収袋に入れるなどして次々とトラックに積み、最後は部屋やエレベーターを掃き掃除。約2時間半で終えました。


 □数か月に一件ほど

 業者さんによると、遺品整理の作業は数か月に一件ほどのペースで行っているそうです。今回のケースについて作業員男性は、「ほかの平均的な現場に比べると部屋の状態が良く、遺品も少なめでした。キッチンや洗面台の取り外しに時間がかかりましたが、丁寧な作業に努めました」と振り返っていました。一人暮らしの高齢者が増加する中、孤独死後の遺品整理も増えていくでしょう。こうした業者さんが頑張っているからこそ部屋が片付き、再び新たな入居者を迎える環境を整えることができる―。そんな印象を持った遺品整理の現場でした。

《メモ》厚生労働省の「死因別統計データ」によると、東京都区部で発生した孤独死は増加傾向にあり、2018年は5513件で15年前に比べ約2倍となっています。高齢者の割合が多いのも特徴で、18年は65歳以上が約7割(3867件)を占め15年前に比べ約2・7倍に上っています。

文責・平野 執筆者一覧:https://liberal-marketing.com/writer-introduction

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